障害年金の一人暮らしに関するQ&A

文責:所長 弁護士・社会保険労務士 寺井 渉

最終更新日:2025年08月13日

障害年金の一人暮らしに関するQ&A

Q一人暮らしをしたら障害年金はもらえなくなりますか?

A

 個々の状況によりますが、障害年金がもらえなくなる可能性も考えられます。

 障害の程度の2級については、「必ずしも他人の助けを借りる必要はなくても、日常生活は極めて困難で、労働によって収入を得ることができないほどの障害」とされています。

 そのため、一人暮らしをいていることを理由として、障害の程度が2級に該当することが認められなかったり、一人暮らしをしたことにより、2級として更新することができなかったりすることはないとはいえません。

Q一人暮らしをしていると障害年金は受給できませんか?

A

 障害年金を受給できる可能性はあります。

 先ほど、一人暮らしをしていると障害年金をもらえなくなる可能性も考えられると述べましたが、そのことのみで、絶対に障害年金が受給できなくなるというわけではありません。 障害年金の等級判定ガイドラインでは、「独居であっても、日常的に家族等の援助や福祉がサービスを受けることによって生活できている場合(現に家族等の援助や福祉サービスを受けていなくても、その必要がる状態の場合も含む)は、それらの支援の状況(または必要性)を踏まえて、2級の可能性を検討する。」および「独居の場合、その理由や独居になった時期を考慮する。」とされています。

 参考リンク:日本年金機構・『国民年金・厚生年金保険 精神の障害に係る等級判定ガイドライン』等

 そのため、一人暮らしの場合や、障害年金の支給後、一人暮らしになった場合であっても、障害の程度をきちんと説明し、一人暮らしをしている理由、一人暮らしができている理由をきちんと説明することによって、一人暮らしであったとしても、障害の程度が2級と認定されたり、障害の程度が2級のままで更新されることも十分可能であると考えられます。

 そのため、一人暮らしの場合でも、障害年金の申請・更新についてご検討いただければと思います。

 とはいえ、一人暮らしである分、提出する書類の記載は、審査する人にとって分かりやすいように工夫して書く必要があると思いますので、申請・更新の際には、社労士や弁護士のサポートを受けることをおすすめします。

 私たちもご依頼を承っておりますので、一人暮らしの方で、障害年金の申請・更新をお考えでしたら、私たちにご相談ください。

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